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肩こりにボトックス?慢性化した痛みはどうしたらいいの

「痛み」ぶつけたり転んだり、寝違えたり、最近経験した痛みで一番記憶に残っているのがコロナワクチンの注射ですね。もう痛くて痛くて、痛みに強い私でも泣きそうでした。

そして、これ以外にも痛みには直接的な原因がないのに痛む痛みもあります。

ぶつけたわけでもケガをしたわけでもないのに何故か痛い腰痛、そして肩こりなどですね

いったい痛みはどこからやってくるのでしょうか

痛みが生まれるメカニズム

  1. 刺激をうけ発痛物質がうまれる
  2. 神経から脊髄に伝わる
  3. 脳に伝わる

このように「痛み」は神経が大きく関係しています。

神経が痛みを脳に運んで、脳で痛みを感じるという仕組みになっています。

温めるとよくなる痛みとならない痛み

痛みは大まかに急性痛と慢性痛と2つに分けることが出来ます。

急性痛
いわゆるケガなど外傷があった場合のことを言います。代表的なものに
 
  • 捻挫
  • ぎっくり腰
  • 打撲
  • 寝違え

など痛めた原因がはっきりしているものを急性痛と言います。

 
痛めたところに熱を持っていることが特徴で、急性気の痛みは冷やすことが大切になってきます。
急性痛のケア方法

急性痛の場合は冷やしてあげることが大切です。

ぎっくり腰になった場合に暖めてしまうひとが多いですが、じつはこれは逆効果
炎症が余計にひどくなってしまいます。
 
また寝違えた場合に揉んでマッサージをする方も多いですがこれも逆効果です。
 
ぎっくり腰や寝違えなどの急性痛は幹部を冷やすようにケア
血流を良くしてしまうマッサージも逆効果になってしまうので気をつけましょう
慢性痛
痛みが慢性的に続いている状態のことを言います。代表的なものに
 
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 間接痛

などがあります。

重痛いなど鈍痛が特徴で、慢性的な痛みの場合はあっためるのが効果的
 
血の流れが悪くなっているので酸素や栄養素が行きわたらず組織が固くなってしまっているからです
 
慢性痛で不思議なのが痛みはあるのにカラダはどこも悪くないこと
直さなければならない傷もないし体には問題なんてほとんどなくて、どうして強い痛みを感じるかわからない
Mriで検査しても血液検査しても何も異常がありません。
 

心当たりのない慢性痛、理解されない痛みの悩み

先ほど痛みが生まれる仕組みについて書きましたが、慢性痛の「痛み」はどこから生まれるのでしょうか

じつは慢性痛でも痛みが生まれる仕組みは同じです
では痛みはどこから発生しているのかというとこれは、血のめぐりが悪くなりるためそこから発痛物質が生まれることが原
血のめぐりが悪いと必要な栄養が運ばれず老廃物が流れなくなってしまうため発痛物質が生産されるといわれています

慢性化した痛みの特徴

慢性痛の「コリ」特徴がありトリガーポイントが存在します。
 
  • 触るとゴリゴリする
  • 発痛点がある
  • 放散痛がある
 ということです。

病気の原因に間違われる「コリ」がある

筋肉が凝ってるから痛いだけ…と思ったら大間違い
 
重要な病気に間違われてしまうことがあり、厄介な症状でもあります。
 例えば実際に間違われてしまったものに
 
  • 癌性痛
  • 心臓の病気
  • 胆嚢炎

これらの中には間違われて実際に手術をしてしまうケースもあります。それも少なくない頻度であったりします。

原因がはっきりしない「慢性痛」よりも原因のある病気の方が安心するという人間の心理もあり、痛みの原因はなんのかと病院を転々としている方のお話しもよく聞きますね。

これらの他にも頭痛や顎関節症もじつは筋肉のコリによるものだとも言われていま

だから頭痛や顎関節症も治りづらいのかもしれませんね

このように、たかが「コリ」といってもかなり深い所にまで悩みがおよぶこともあります。

慢性の『コリ』その原因は

慢性の「コリ」原因はいろいろありますが一般的に原因といわれているものを上げていきます

  • 長時間の不自然な姿勢
  • 重い荷物を運ぶ
  • 筋力の低下
  • 筋肉の柔軟性の低下
  • 睡眠不足
  • ストレス

これらが原因と言われていますが、厳密にいってしまうとよく分かっていないというのがじつは現状なんです

慢性痛に効くクスリ?

慢性痛に効果的なクスリは今のところない、というのが現状だそうです
 
たとえば筋弛緩作用のある薬や痛みどめはどうなの?
という話しですが、これらの薬は慢性痛にはじつはあまり意味は持たないそうです
痛みどめや筋弛緩作用のある薬が効果を発揮するのは急性痛です。代表的な薬だとロキソニンなどですかね
 
なので、これらの薬はぎっくり腰や寝違えたりしたときには有効ですね
 
しかし、残念ことに肩こりや腰痛などの慢性痛にはほとんど役にたってくれません
 
ちなみにおすすめなのは葛根湯です。あまり関連性がなさそうですが、葛根湯は血液の循環をよくしてくれる作用があるらしく、筋肉が張ってるときや筋肉痛のときに飲むとけっこういい感じに楽になってくれます。
あくまで私の経験上なのですが悩んだ時は一度試してみる価値はあるかもしれません。
 

肩こりにボトックス

最近話題の治療法にボトックス療法というのがあるらしいです。
肩こりの治療のためにおこなわれていますね
 
調べたところボトックスは神経に作用して筋の収縮をできなくさせる働きがあるそう
筋収縮に作用するアセチルコリンの放出を止めることで筋がゆるむとのこと、この効果は大体4〜6ヶ月と言われています
 
筋の収縮ができなくなるということは、つまり筋肉がリラックスするということです。
こうやって聞くと効きそうな感じがしますが、効果がでるひととでないひとで分かれるようです
 
なぜ効く人と効かない人がいるのか?それはどんな凝り方をしているのかは個人個人に違いがあるからと考えます。
 
筋肉の収縮が原因となっているひともいれば、筋肉の収縮不全によってかたくなっているひともいるからです
 
以前筋肉の収縮不全について書きましたので知りたい方はこちら
 
 

慢性の「コリ」に期待のトリガーポイント

正直これをやったらバッチリ!といった方法がなかなかない慢性痛、しかし、そのなかでもいま期待が高まっている方法がトリガーポイント療法
 
この療法のポイントは発痛点をダイレクトに刺激できるということです。しかも(発痛点≒)神経を直接刺激できるので収縮不全になっている筋にも効果的なんですよ
 
実際に他の方法で全然ダメだった場合でもトリガーポイントで解決できることも多いです。
特にひざなどの関節痛にはてきめんに効くことがあり感動します
 
最近でこそトリガーポイントという名前を耳にすることも多くなりましたが、それもそのはずで医師からも注目されている方法なんです。
 
もちろんトリガーポイントだけで全てが解決できるわけではありませんが、今のところやっかいな慢性痛にも有用な方法です

JARTでは、「こんな時どうする?」に対応する知識やアプローチ方法を教えています。

・身長反射のしくみ

・神経伝達の回復方法

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少しでも興味があるかたはぜひこちらをご覧ください

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