骨盤の話をします。
ふだん街を歩いていると骨盤矯正の文字をよく見かけます。それだけ、「骨盤矯正」というものが世間に広まったんだなと思います。
みなさんは自分の骨盤がどうゆがんでいるか知っていますか?
じつは骨盤のゆがみは簡単に知ることができるんです。
今日はそのあたりの骨盤の話をしていこうと思います。
骨盤の傾きにはまず前傾と後継の2種類があります。
まずは自分の骨盤が前傾しているのか後継しているのかチェックしてみましょう。
骨盤の歪み簡単チェック
骨盤が前に傾くことを前傾、後ろに傾くことを後傾と言います。
さて、ここから前傾か後傾かのチェックです。
①上の図のように壁をに背を向けてから頭、背中、お尻をつかかとをつけます。この時かかとは壁から5cmほど離して立ちます
※イラストでは踵がぴったりくっついてますが5cmほど離します。
②腰と壁の間に拳を入れてみます
この時拳が入るくらいだったら前傾ぎみ
手のひらが入るくらいだったら後傾ぎみです。
自分以外のひとの骨盤もチェックしてみよう
上のような方法以外にも前傾か後傾かをチェックできる方法があります。
上記のように壁に立って拳を入れる方法だと自分の骨盤状態しか分かりませんが、お客様の身体の状態を知り施術に役立てたいという方もいるのではないでしょうか。
ここからはセラピストの方にも役立つ「骨盤の歪みを知る」コツになるので、施術の際にもぜひ活用してみてください。
前傾さんの場合
立ち方
- 内股
- 腰が反っている
座り方
- 足を引いて座っている
- 膝をくっつけて足を離して座る内股座り
歩き方
- 腰をひねって歩く
- 内股歩き
後傾さんの場合
立ち方
- ガニ股
- 膝が曲がりがち
- 腰を前に出している(お尻の出っ張りが少ない)
座り方
- 足を投げ出して座っている
- お尻を前に出して座るずっこけ座り
- 足を開いて座る
歩き方
- 腰を左右に揺らして歩いている
立ち方や座り方、歩き方で骨盤が前傾ぎみなのか後傾ぎみなのかのひとつの判断材料になります。
なぜ骨盤が歪んでしまうの
現代人は電車やバスなど車内の中、食事をする時、動画やテレビを見る時、日常生活の大部分を座って過ごしています。
特に最近はリモートワークが進み以前よりも座る時間が増えているという方も多いと思います。
そして、この「座る」ということが骨盤をゆがませるひとつの原因となっています。
座ることで骨盤が歪む
そもそも人の身体は座ることに向いていません。
それは人間は普通に座ると足に引っ張られて骨盤が後ろに傾いてしまうからです。
人体の構造上座った時は骨盤が傾くのが自然なのです。
またソファーやクッションなど柔らかく安定性のないものの上に座ることで余計に骨盤は傾きやすくなります。
また座るときに姿勢をよくしようとしてやりがちなのは背筋を反って座ること
これは一見綺麗に座っているように見えますが、背筋を反って座ることで骨盤が前傾になってしまいます。
では歪まないようにするためにはどのように座ればいいのでしょうか?
まっすぐに座るには
まずまっすぐに座るとは「骨盤を立てる」ということです。
骨盤を立てるとはどのような姿勢かというと
坐骨という骨盤の一番下の骨を椅子につけて座ることです
ここのお尻の一番下の骨です。座るときに左右に身体を揺らしたときにコリコリと当たる部分それが坐骨です。
坐骨をつけて座るポイント
このように前かがみでお尻を一番後ろに引いてから座ると骨盤が立ちやすいです。
このように座ることで、自然と骨盤を立てて座ることができます。
(前傾・後傾)カラダの凝る部分
前傾タイプ
腸腰筋
大腿直筋
脊柱起立筋
後傾タイプ
腹直筋
ハムストリングス
大臀筋
前傾・後傾で凝る場所も変わってきますので参考にしてみてください。
まとめ
普段の「動きのクセ」や「姿勢」が骨盤の歪みを作っています。
それは座り方や立ち方、歩き方を見ることで骨盤の歪み状態をしることができます。
また前傾か後傾かがわかることで凝り固まっているかも把握することができます。