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美肌になるための知識、肌の構造について【解説】

乾燥、日焼け、荒れた素肌、、など美しい肌を脅かす原因はなんなのか……その仕組みを「肌細胞の働き」から解説していきます。

肌の役割

美しさの象徴とされる「肌」ですが、肌のもつ本来の働きは外敵(細菌や乾燥、紫外線etc……)から身体を守ることです。

皮膚は人体最大の臓器と言われていてその大きさは約畳1畳ほどといわれています。

このように顔から身体まで全身をおおっている肌ですが、具体的に肌がどんな構造をして身体を守っているかはご存知ですか?

今回は肌(表皮)について肌を荒らす原因を構造別に解説していきます。

肌の構造

このように、表皮は約4層構造になっています。

角質層の役割(第一層め)

おもに保湿を担当している部分がここ角質層です。肌の見た目を決定づけるのもこの角質層が担当しています。

正常な状態で水分を15%~20%程度含んでいるといわれており、肌の水分量を保つために角質層は、①皮脂膜②天然保湿成分③角質細胞脂質3つのうるおい成分から成り立っています

①皮脂膜

皮膚の一番外側にあり水分を逃がさないするように肌表面をおおっている膜です

皮脂膜は皮脂線からつくられます。

皮脂線はニキビや吹き出物の原因となるので皮脂を悪者と考えがちですが、

皮脂はいわば乳液やクリームなどと同じです。皮脂幕がないと肌にうるおいをとどめておくことができず、すぐに乾燥してしまいます

皮脂幕は肌の水分をにがさないために必要な役割をしています

②天然保湿成分(nmf)

水分を保持している代表格なのがこの天然保湿成分です。角質細胞に水分をたくわえています

イメージしやすいのが湿気吸湿材。

湿気吸湿剤は水分を蓄えて膨らみますが、天然保湿成分も同じように一つひとつの角質細胞に水分を蓄える仕組みがあります。

水分が蓄えられるため細胞自体に弾力性があり、肌の柔らかさやをつくりだしています。

③角質細胞脂質

細胞と細胞をしっかりと接着するセメントのような役目を果たすとともに、肌内部の水分の蒸発を防ぐバリア機能をもっています。
そして肌の乾燥する一番の原因がこの角質細胞脂質にあると言われています。

角質細胞脂質は水と油で構成されていて、水分の蒸発を防いでいるのですが、この水と油の層を作り出しているのがよく耳にするセラミドです。 

セラミドとは?

セラミドは油と仲良くできる部分と水と仲良くできる部分の両方をあわせ持つ性質があり、このセラミドがあるおかげで、油と水が綺麗な層をなしてならぶことができます。

ポイントは油と水が何層にもなっているということ。例えばこれが、油と水の一層だけだとすぐに乾燥してしまいます。油と水が何層にも重なっているから一層のバリアがたとえ崩れても乾燥から肌を守ってくれるのです。それがセラミドの優れている所です

この構造があるおかげで水分がしっかり抱えられ、外気が乾燥していても肌のうるおいを保つことができます。

このように角質層は、皮脂幕、天然保湿成分、角質細胞脂質と3つの保湿機能のおかげで肌のうるおいが守られているのですね

ターンオーバーの仕組み

肌が生まれ変わる過程のことをターンオーバーといいますが、ターンオーバーの最後の層が角質層です。

肌は上図のように4層構造にわけられます。下から順番に細胞が上がってきて、最後は角質層になり、やがて剥がれおちます。それがターンオーバーの仕組です

基底層から角質層に細胞が生まれ変わるまでに約14日間、角質層から剥がれおちるまでに約14日間です。

14日+14日で合わせて28日となり、ターンオーバーが完全に終わるまでには28日かかるといわれています。

@remedialtherapy.jart 細胞が剥がれおちるまでの過程をターンオーバーといいます。基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質層と細胞が変化するまでが14日間、そして角質層に留まる期間が14日間です。このターンオーバーがみだれると肌荒れしやすくなります#ターンオーバーとは#解剖生理学 #表皮#肌荒れ ♬ オリジナル楽曲 – リメディアルセラピー協会JART

ターンオーバーが乱れると

ターンオーバーが乱れると、シミやニキビ跡の色素沈着やくすみ、また肌がごわつく原因となります。

ターンオーバーの乱れとひとことで言いましたが、ターンオーバーは早すぎても、遅すぎてもいけないということです。

ターンオーバーが早すぎる場合

細胞が十分に成長せずに各層を作ることになるため、細胞自体の性質が悪くなります。言葉は悪いですが、つまり「質の悪い肌」が作られることになるということです。

ターンオーバーが遅すぎる場合

角質層が剥がれ落ちず肌に留まっていることになるため、本来剥離するはずのシミがそのままになってしまったり、角質が厚いので肌がゴワつく原因になります

顆粒層(第2層め)

肌に対してのバリア機能がすぐれている部分です。

角質層の下に位置する層で、肌に有害な物質が入ってこないように守っています。

顆粒層には膜があり、この膜のおかげで細菌や粒子などが肌に侵入してこれません。これを顆粒症のバリアと言います。

例えばファンデーションやチークなどで肌が染まらないのはこの顆粒層があるからです。

もし、顆粒層のバリアが無ければ、まるで魚の煮物のように肌がファンデ色に染まってしまうでしょう

ちなみにヘナトゥーなどのように一定期間肌に残るペイントがありますが、それもやはり角質層までしか染まりません。だから1週間ほどで色が落ちるのです。

肌への浸透を謳っている化粧品広告も多いですが、もちろん化粧品も同じで浸透するのは角質層の手前までです。

塗っただけでは決して強力なバリアはやぶれません。顆粒層のバリアはそれだけ強力なのです。

イオン導入はなぜ奥まで浸透するのか

イオン導入は肌の奥まで美容物質を届ける方法ですが、なぜ肌に浸透させることができるのでしょうか?

これは顆粒層のバリアを突破できるまで成分を小さくしているからです。

イオン導入のチカラで分子レベルまで成分を小さくすることで、電気のプラスマイナスの押し合う力を使って肌内部に美容成分を届けているのです。

ちなみに、肌内部に届けられるのは脂溶性のものに限られています。水溶性のものは肌内部に届きません。イオン導入を使ってなんでもかんでも肌の内部に入るわけではないということは覚えておいてください。

化粧品の謳い文句で「浸透する」や「導入美容液」という言葉をよく耳にしますが、浸透するのは角質層までです。

有棘層(第3層め)

アレルギーの感知は顆粒層の下にある有棘層でおこないます。

例えば金属アレルギーや花粉症などのアレルギーの原因を感知したときにアレルギー反応がでます。
 
肌がかゆくなったり、発疹ができたりするのは過剰に免疫が作動してしまうからです。

「あれ?顆粒層のバリアはどうなっているの?」

とここで疑問がある所かもしれません

アレルギーを感知する細胞自体は有棘層に存在しているのですが、実はこの細胞は顆粒層まで突起が伸びているのです。

この細胞を樹状細胞(じゅじょうさいぼう)と言います

樹状細胞とは……
免疫細胞の一つで、 異物を おいだしたり退治したりする細胞のひとつです。 
樹状細胞は顆粒層の下にある有棘層に存在しているのですが、この樹状細胞がアレルギー物質を感知して 赤みが出たり 発疹が出たりします。 

じつは、小麦アレルギーなど アレルギー食品を食べた時に出る症状も実は皮膚にある樹状細胞が感知していると言われていて、アレルギー物質を飲み込んでアレルギー症状が出るというわけではなく、小麦などのアレルギー物質が皮膚や 口内につくことによって、 アレルギーが発症している という研究結果もでています。

アレルギーの反応を抑えるには

肌あれをしないように気をつけるのが大事です。
 
アレルギー物質を避けることがもちろんベストですが、 花粉だったり空中に舞っているものは中々避けることができません
 
そのためアレルギー物質の影響を最小限におさえることが大事になってきます
 
そこで活躍するのが肌のバリア機能。
 
角質がみだれ肌状態が悪くなるとアレルギー物質は侵入しやすくなるので、掻いたり皮膚をこすったりするのは厳禁です
肌を掻くと肌の角層がはがれたり傷ついたりするためです。
 
荒れた肌にアレルギー物質がつくと、ダイレクトにアレルギー物質が肌に届くことになり、アレルギー症状がでやすくなります
 
シンプルな方法ですが、「なるべく肌を触らない」この方法が最善です

基底層(第4層め)

美白の天敵といったら紫外線ですが、この基底層に肌を黒くする細胞、メラノサイトが存在しています。

紫外線で肌が黒くなる仕組

紫外線を防御するために活躍するメラノサイトですが、ここではメラノサイトがどのようにして肌を黒くするのかを解説していきます。

紫外線があたると、

①メラノサイトが活性化してちょうど木の枝を広げたような形に変化します
(メラノサイトは皮膚、眼、粘膜などに分布しています。とくに顔面など日光があたりやすい部分には高密度で存在しています)

②メラノサイトの内部にあるメラノソームがメラニン(黒化細胞)を作り出します

③表皮細胞が黒化細胞メラニンをとりこみます

④メラニンを取り込んで黒くなった細胞が角質まで押し上げられます

という順番で肌が黒くなります。

@remedialtherapy.jart 日焼けをするとなぜ黒くなるのか?それは細胞を守るためだった。日に当たると黒くなりますが、細胞を黒くすることで紫外線の被害をふせぐことができるのです。日焼けしてからまた白くなるまでには約1ヶ月。黒くなった細胞が剥がれ落ちるまでの過程はターンオーバーと同じです#日焼け #ターンオーバー#解剖生理学 ♬ オリジナル楽曲 – リメディアルセラピー協会JART

なぜ黒くなるの?

わざわざ黒くなる必要ないじゃん……と思われるかも知れませんが、黒くなるのには理由があります

黒くなることで細胞を紫外線から守っているのです。

例えばカーテンでも淡い色のカーテンだと光を多く透過しますが、黒いカーテンはあまり光を通しません。

メラニンにはいわばカーテンのような役割があるわけです。

メラニンという黒細胞を取り込むことで細胞を紫外線のダメージから守っているのです

光老化はなぜ起こるのか

紫外線を浴びることで、シミやシワの原因になると言われる光老化。これは活性酸素が原因で肌細胞が傷つくためと言われています。

肌が紫外線の影響をうけると活性酸素が発生し、皮膚細胞がダメージを受けます

先ほどメラニンが細胞を守る役割があると説明しましたが、守るにも限界があります。

例えば日傘だけでは日焼けを防ぐためには不完全ですよね

皮膚細胞にダメージがあると肌の状態が悪くなる

・メラニンが過剰につくられる→シミの原因

・ターンオーバーが正常にできない→角質層が肥大化

・真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊→しわ、たるみの原因

といったことがおこります

とくに紫外線を長期間にわたってあびるほど細胞へのダメージは蓄積されます

これが、「光老化」といわれる現象です

紫外線の影響を防ぐ

日焼けどめを塗ったり、日傘をして日光を防止することが大切です。

とくに日傘や衣服は色の薄いものより、濃い色ものを選ぶと紫外線防止効果が高まります。

マスクも紫外線の強い時期6月~9月頃までは黒い色のマスクに変えるといいかもしれないですね

まとめ

肌(表皮)は4層で成り立っており、乾燥や細菌また紫外線から人体を守っています。

1層目、角質層

おもに乾燥から肌を守る役割をしています

2層目、顆粒層

細菌が肌に入らないように守っています

3層目、有棘層

アレルギー物質を感知します

4層目、基底層

紫外線から肌を守ります

肌にどのような働きがあるか知ることで、お客様のお肌にあった適切なアドバイスができるようになるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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