これは、セラピストの永遠のテーマである「クライアントのニーズに答えるためにどうしたらいいのか」について悩んでいる人のための、リメディアルセラピーの活用方法についてです。
今日様々な徒手療法、代替療法に注目が集まる中、リメディアルセラピーに興味を持っていただきありがとうございます。
このサイトに訪れた方はきっと、これまでのセラピーに対してもっと深みのあるものを、もう一歩お客さま(以降クライアント)のニーズにお応えしたいと言う気持ちの方が多いのではないかと思います。
健康志向の高まり
21世紀に入り、これまで以上に健康志向が広まりフィットネスブームが高まって来ています。その流れは治療や癒しの業界にも吹き込んで来ているといって過言ではありません。
これまでも多くのセラピーが私達の生活の中に溶け込んで来ました。その中でも、アロマセラピー、リフレクソロジー、カイロプラクティスなどの名前は少なからず耳にしたことがあると思います。ハワイアンロミロミ、バリニーズマッサージなどのオイルマッサージ、タイ古式マッサージなども近年特にその知名度と需要が高まってきている手法ではないでしょうか。
こうしたマッサージ(セラピー)が求められている背景には前述した健康志向への流れがあると考えられます。
これまでは、痛みや辛さ、ストレスの解消にはマッサージやエステなどで身体のケアをする、つまりマッサージ=リラックスという流れがありました。一方で、怪我をした時には整形外科や治療家のところへ行くという考えは一般常識的にみなさんがお持ちではないかと思います。しかしながら、痛みがあるのに異常がないと言われてしまったり、リラックスやビューティケアだけでは物足りなかったりと感じる人がいるのも事実です。
セラピストに期待されることが増えている
*身体に不調を感じた時、怪我をした時、どこへ行けば良いの?
*何をすれば(どうすれば)良いの?
と悩む人、不安になる人も増えてきているのではないでしょうか。
より健康的な身体つくり意識の高まり、セラピーに対するニーズも高度化が進んできている証だと思います。
求められているものは、その不安やニーズに応えることの出来るもの。
つまり、癒されるだけではない施術⇒
「リラックス効果があり、且つ治療的効果もそして美容まで期待できるセラピー」それこそがリメディアルセラピーなのです。
決められたことをやってるだけじゃニーズに応えられない
これから学ぼうとする技術は、クライアントからのニーズに応えるだけでなく、長年リラクゼーションセラピスト達が抱えてきたであろう悩み、要望に応えるものです。
このリメディアルセラピーには、規則的な施術の順番(シークエンス)はありません。セラピスト自身がクライアントそれぞれのニーズに合わせて構築していくものだからです。
例えば同じ形の弁当箱に、決まったおかずを順番通りに詰めていくのは誰にでも簡単に出来る作業です。その方法では、人によって好き嫌いがあり、体調や体質などによっては食べられないものも出てきた時に対処できなくなってしまいます。
弁当箱の形(骨格)にもそれぞれ特徴(個性)があり、その日の体調にあったおかずも人それぞれだという事を常に意識することが大切になります。だからこそ出来あがったお弁当は、見た目にも栄養的にもバランスの取れたものになっているのです。
セラピーに置き換えるならそれは、個々の状態に合わせて、数ある技術の中から(その時点で)最適と思われるものを選択し、順序良く施していくということです。
結果として、(筋骨格的)バランスのとれた健康な身体つくりのきっかけを与えることができるのです。そして、これがリメディアルセラピーの大きな特徴の一つと言えます。
この技術は、セラピストを目指す人たちだけではなく、健康つくりに興味のある人であればどなたでも習得することが出来るものです。
そして基本技術への理解が深まれば深まるほど、アレンジの幅が広がって行きます。
つまり、基本の上に経験を積み重ねていくことで、自分らしいオリジナルのリメディアルセラピーへと発展させて行くことが出来る様になります。
是非、皆さん自身の可能性を高め、クライアントの多様なニーズに応えられる手技を自分のものとしてください。
日本リメディアルセラピー協会
2020年2月吉日 代表 森岡 望