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【ちょっと専門的に】腱鞘炎その見分けかたについて【解説】

腱鞘炎のしくみや、腱鞘炎でない場合についてじつは知らない人ってかなり多いんじゃないかと思います

以前腱鞘炎についての記事を書きましたが今回は、腱鞘炎についての仕組みに焦点を当ててまとめました。

治療法については詳しくは踏み込んでいませんが、腱鞘炎についての基本的な知識を知ってもらえればなと思います

腱鞘は手以外にも他の場所にもありますがここでは手についての説明に注力します

指と腱鞘の舞台裏:手のスムーズな動きをサポートする仕組み

腱鞘炎は腱鞘が炎症を起こすことを言います

腱鞘炎という単語は聞き慣れた言葉だと思いますが、じっさいに腱鞘というものが存在しているということを知らないかたも多くいるのではないかと思います

・腱鞘とは

腱鞘とは筋と骨をつなぐ腱をつつむ部分です

手のひら側の指の部分と、手首の近くに存在します。

腱鞘は靭帯と同様のそしきでできており、トンネルのような形をしています。とくに手のひら側の指の関節と、手関節(「支帯」と呼ばれる部分)に存在します。

・腱鞘の役割

指や手の動きをスムーズにするために、この腱鞘が役立っています。

例えば、指を曲げたり伸ばしたりするときに指がスムーズに動くのは、腱鞘がその働きをサポートしているおかげです。

指には指や手首を動かす力を骨に伝えるために「腱」という組織がついています

腱鞘はこの腱の浮き上がりを防ぐための「滑車(かっしゃ)」としての役割をはたします

つまり?手の腱鞘炎のタイプと症状の違い

腱鞘炎とは

腱と腱鞘のまさつによって炎症がおきることを腱鞘炎とよびます

手指を使いすぎると腱 と腱しょうの摩擦の回数がふえて腱鞘にキズがつき、炎症がおき

てしまうのです

腱鞘炎は主に2種類にわかれます

・ばね指

  • 症状の位置: ばね指は、おもに指の付け根あたりで発生する腱鞘炎の一種です。指の関節ちかくで症状が現れます。
  • 主な症状: 指を曲げるさいに腱鞘がひっかかり、無理に伸ばすと指が「カックン」とした感触でバネのように跳ねかえる症状があります。指が曲がりづらかったり、痛みが生じたりします。
  • 痛みの発生: 指を曲げる動作や、とくに朝起きたときに指を開く動作をするときに症状が出やすいです。

ドケルバン病

  • 症状の場所: ドケルバン病は手首の親指側に起こる腱鞘炎の一種です。親指のつけ根ちかくの腱鞘が炎症をおこします。
  • おもな症状: 親指を動かすさいに痛みが生じることが特ちょうで、親指をまげる動作やにぎる動作をすると痛みが増します。手首や親指のハレもみられることがあります。
  • 痛みの発生: 特にフライパンを振るような動作やぞうきんをしぼる動作のさいに痛みが感じやすいです。

手の休息が鍵。腱鞘炎の治療に効果的な方法ってあるの

筋肉に痛みが出る理由はおもに使いすぎか使わなさすぎが原因です

腱鞘炎の場合はその「使いすぎ」が当てはまります

そのため治療方法は、手首と指の負担を軽減し、炎症を鎮めることがポイントになります。

最初に考えるのは、手首への負担を減らす方法です。つまり使わないということ、動かさない。

整形外科などでテーピングをしてもらうという方法もありますが、

通販サイトなどで手軽に購入できるものもあるので、軽い場合など初めはこういうのを利用してもいいでしょう

手というのはよく動かす場所です。スマホやパソコン、料理、買い物…など上げていくときりがないほどよく使う場所です。

というよりも寝てる時間以外で手を使わないことなんてないと言っても言い過ぎではないくらいます

例え、

「動かさない」と固い意志を持っても無意識に使ってしまいます

実際に、人間の脳細胞は全体の10〜15%しか働いていないと言われています

しかも、手のことを一日中考えてもいられません、手のことを忘れている時間が大半だと思います

そのことを考慮すると例え「動かさない」と決めていてもその動かさないという時間は一日の中で1割にも満たないでしょう

だから、サポーターを使い矯正的に動かさないようにすることが有効だったりするのです

動かさないという保存療法をおこなった場合で大体3週間ほどで症状は落ち着きます

もっと早くに痛みがなくなるということも多いですが、ちゃんと治すためにもできるなら3週間はサポーターをしておいた方が安心です

もちろんサポーターなんてずっとつけていられないかたも多いと思います。

その場合は仕事外などつけれるときはつけるといった感じで対応するだけでも全然違いますよ

冷やす?温める?腱鞘炎はどっちのほうがいいの

温めた方がいいのか冷やした方がいいのかは急性か慢性の痛みなのかを考える必要があります

腱鞘炎が初期症状、つまりまだ痛み始めた場合は冷やすことが大事です。

ちなみにぎっくり腰も急性の炎症なので冷やします

とりあえず、突然「痛い」と感じた場合は冷やすと覚えておいていいでしょう

慢性化した痛みというのは痛くなるのが普通になるという状態でしょうか

慢性症状としてメジャーなのは肩こりや腰痛でしょうか

痛い!というか重だるい、じんわり痛いというような感じの痛みがある場合は血行を良くすることで痛みが軽減するので温めると良いです

腱鞘炎なんかは、ほっとけば治るというふうに軽く考えるかたがとても多いように思いますが

怖いのはそのまま慢性化してしまった場合です

たまたま使いすぎて腱鞘炎になってしまったということならそれでも大丈夫かもしれませんが、

例えば職業や趣味が原因で腱鞘炎になってしまった場合などは今後も続ける可能性が高いでしょうから、ほうっておくという選択肢をとるのは危険です。

腱鞘炎になったから他の職業にしよとか趣味やめよ、などと考える方はかなり少数派だと思いますので…

痛みをほうっておいても痛みがひくことの方が多いですが、

その場合原因がなくなったわけではないのです。

例えば肩こりを例にあげると、その肩こりは急に始まるということはありません

だんだんと筋肉が固まってきてそれがピークに達した時痛みに変わります

肩こりだって初めはなんか今日重ダルいな、ということから始まるのです。そんなことはなかったという声も聞こえてきそうですが、身体の小さい変化や痛みというのはすぐに忘れてしまうもの、それか意識すらしないものです。

そんな気にもしない痛みが蓄積されて、徐々に筋肉に疲労が溜まって言って爆発した結果「気にせずにはいられない痛み」に変わるわけです。

それは腱鞘炎も同じことで、耐えられる痛みだからと放っておいて今までと同じような使い方をしていると、

例え治ったと思っても、疲労は徐々に蓄積されていくのです

特に腱は再生能力を持たないと言われているので、甘くみてると後々やっかいで、

最終的には慢性化の痛みなります。もっとひどくなると「指が動かせない」というところまでいくこともあり、そうなると手術が必要になります

それって本当に腱鞘炎?もしかしたら違うかも〜腱鞘炎じゃないパターン〜

手を使ったとき指に痛みが出ると腱鞘炎を思いがちですが、実は腱鞘炎ではなく筋肉の炎症の場合もあります

つまり腱鞘が炎症を起こしているわけではなく、筋肉が炎症を起こしている場合ですね

くわしい筋肉名をあげると短母指外転筋(たんぼしがいてんきん)・短母指内転筋(”ないてんきん)。この筋肉は手のなかにある筋肉です。

腱鞘炎も筋炎症も症状としてはほぼ同じなので、病院などの専門の機関へいっても腱鞘炎として判断されがちですが

じつは腱鞘炎ではなくて筋の炎症だったという場合もあります

筋の炎症?それとも腱鞘炎?

それぞれ痛みの場所は同じですが、じつは若干位置が違います

1. 炎症の場所

   – 腱鞘炎(バネ指): 腱鞘の中で炎症がおこります。腱鞘は指がスムーズに動けるように腱を包んでいる部分のことです。

   – 短母指外転筋・内転筋付着部炎: 短母指外転筋や短母指内転筋の付着部での炎症。指の付け根の外側または内側で炎症がおこります。

2. 痛みの場所

   – 腱鞘炎(バネ指): 痛みは親指の付け根の真ん中あたりに感じられます。

   – 短母指外転筋・内転筋付着部炎: 短母指外転筋では親指の付け根の一番外側に、短母指内転筋では内側である水かきのあたりに痛みがでます。

3. 触ってわかること

   – 腱鞘炎(バネ指): 手で触れると、腱鞘が太くなっていたり、腫れた部分が触れることができます。

   – 短母指外転筋・内転筋付着部炎: こちらは特別な腫れや変な感じがないです。痛みの箇所が直接的に触れます

4. 症状の違い

   – 腱鞘炎(バネ指): 指を曲げたり伸ばしたりすると、指が引っかかる感じやばねのような現象が出ることがあります。

   – 短母指外転筋・内転筋付着部炎: こちらは指の引っかかり(バネ現象)は感じられず、短母指外転筋・内転筋のあたりに痛みが集中します。

それぞれの症状の違いをまとめてみましたのでご参考ください

これ以外にももし、腱鞘炎と思い注射を行い数カ月たっても痛みが続く場合には、この炎症の可能性も考えられます。

筋肉炎だったらどうすればいいの?

治療方法としては、筋炎も腱鞘炎も大切なのは次のことです。初めの初期段階では、痛みを感じる部分を休めて、無理な動きを避けることがポイントです。無理な負荷をかけず、炎症を治めることを第一に考えます。

なぜなら炎症はいわゆる「ケガ」だからです

例えば、火傷をした場合を考えてみましょう。痛みが引くまで、その部分を静かに保つことが必要ですよね。温めて血行を促進しようとは考えません。同じように、怪我や骨折の場合も初めは安静が大切です。

筋肉炎や腱鞘炎も、急性の場合はこの考え方と同じです。炎症が起こってしまった場合、まずは安静にして痛みを和らげましょう。筋肉の炎症の場合、痛みが目に見えないため、温めて血行を良くしようとするおのれの中の誘惑がありますが、結局は「ケガ」です。初めは安静にすることが肝心です。

そして、痛みが収まってきたら、徐々に運動やマッサージを取り入れながら治療を進めていきましょう。

腱鞘炎、筋炎に関係する筋肉

腱鞘炎は指が痛くなるので、「手」に痛みの原因があるものと思いがちですが、

じつは主に腕にある筋肉が原因となっているのです

その主な筋肉をご紹介します

・短母指伸筋

短母指伸筋の作用は、【母指(親指)を伸ばして広げる】です。

・長母指外転筋

長母指外転筋の作用は、【親指を外に向ける動きや、親指を伸ばす動き、そして手首を外側に曲げる】です。

これら2つの筋肉は、親指を伸ばすことや広げることに関わる筋肉です。物をつかんで持ち上げる動作や、特に親指を上に向ける動作の際に、この筋肉に負担がかかります。

おもに親ゆびの腱鞘炎の原因となる筋肉として有名です

 

・前腕伸筋群

ようは、前腕のことです
ざっくりいうと手の平側の筋肉の総称

前腕伸筋群の作用は、【手首や指を伸ばす】です。

手の甲側ひじから手首までの部分です。これらの筋肉は、指を伸ばしたり、手首を上げたりするのに使います

以下は前腕伸筋群のなかで指を動かす筋肉

・前腕屈筋群

同じく前腕のことです
ざっくりいうと手のひら側の筋肉

前腕伸筋群の作用は、【ひじや手首を曲げる】です。

肘から手首までの部分です。手のひら側にある筋肉を前腕屈筋群とよびます。これらの筋肉は、指を曲げたり、手首を下げたりするのに使います。